サイクルショップよしだの歴史と思い

昭和2年創業の走輪舎・斉藤自転車店に、祖父・吉田進が番頭として勤める。

やがて世代交代の時期になるが、斉藤家のご子息は家業を継がず、その暖簾を吉田進が受け継ぐことになり、走輪舎・吉田自転車店が誕生する。(斉藤から吉田に店名が替わった時期は、戦前のことであるが詳細は不明。)

 

吉田進は職人であり、お客様が「壊れたから買う」と言うものを「修理すれば使える!」となかなか物を売らなかったとのこと。そんな職人も病には勝てず、49歳の若さで亡くなる。

 

二代目・吉田孝昭(吉田寛の父の兄)もまた同じ時期に病床に臥し、ほぼ二代目として活躍することもなく、三代目・我が父・吉田潔が中学三年生で、走輪舎・吉田自転車店を継ぐことになる。

 

中学生の自転車屋は当然ながら仕事ができず、斉藤自転車店で祖父の弟弟子であった井戸氏に大変助けられ、苦難の時期を乗り切る。その後、父が結婚して、私・吉田寛が誕生する。

 

祖父・吉田進の時代は、木場の材木屋と門前仲町界隈の商売屋の自転車を修理販売することが主な仕事であった。

父・吉田潔の時代は、自転車が一家に一台から一人一台の時代へ、誰もが自転車を所有する時代に移り変わり、店も大いに賑わった。

 

店名は、「走輪舎・吉田自転車店」→「吉田自転車店」→「サイクルショップよしだ」と変わる。

 

家業を継いだ私・吉田寛は、ロードバイクなどスポーツ自転車の販売に徐々に力を入れ始める。

そして2000年9月、個人事業から法人化。祖父が斉藤家から頂いていた屋号「走輪舎」を会社の称号とし、「有限会社走輪舎」が誕生する。

 

「有限会社走輪舎」は、祖父の意志でもある“良いものをしっかり使ってもらえるよう、本物を販売すること“を基本とし、“本物は使ってもらってこそ、その価値が発揮される”という理念のもと、ライドイベントにも積極的に力を入れた。

 

2017年4月「別館吉田ルーム」をオープン。それまでの「サイクルショップよしだ」ではできなかったミニベロなどのレジャーサイクルを扱ったり、吉田寛自身による丁寧な接客・指導、サイクルレースのツアーコーディネート&サポートなど、吉田寛が実現したい世界を追求しようと考えた。

 

2018年3月、「有限会社走輪舎・サイクルショップよしだ」を、共に働いてきた信頼できる若きスタッフに任せ、それまでの「別館吉田ルーム」を「サイクルショップよしだ・吉田ルーム」として、リ・スタートした。

 

2018年4月20日(金)ミニベロ専門店としてリニューアルオープン!

ミニベロ普及活動&レンタサイクル事業「みんなのミニベロ」オープン!

祖父が抱いた思いを胸に、これからも自転車の世界に貢献したい。自転車屋として大切な理念を若い世代に伝え続けたい。みんなが「共に自転車を楽しむ仲間」であったらいいな。

 

吉田寛(2018/8/5編集)

 

吉田ルームのロゴについて

 

吉田ルームのオープンにあたって ロゴを新設いたしました

このロゴは サイクルショップよしだ の卒業生で ナリフリの自転車部門で手腕を発揮している 福永 弦生さん に お願いしたものです

福永さんは リニューアル前の吉田ルームで時点は整備士としての勉強をし見事に資格を取得されました そんな思い出のルームがリニューアルということで 自分としてもぜひ彼にお願いしたく思っていたところを快諾していただきました このマークに恥じないような商売を続けていこうと思います 皆様 今後ともこのマークともども末永く御贔屓ください

 

サイクルショップよしだ吉田ルーム 吉田 寛

ナリフリ 福永さんから ロゴ制作にあたって

 

もうかれこれ6年程前になるでしょうか。

今こうして自転車屋として身を立てられるのは吉田さんのところで修行させていただいたからと言っても過言ではありません。

当時吉田さんの技術と知識を分けていただいた恩返しに、前職であるグラフィックの部分でお手伝いでればと、このたびリニューアルオープンとなった”サイクルショップ吉田” 吉田ルームのロゴを制作させていただきました。

吉田さんの人物像と、ミニベロ(折りたたみバイク)の店であることをイメージしながらデザインしました。

仕掛けとして幾何学的なマークにはヨシダルームという文字が隠れています。

遊び心のある店、フォールディングバイクのようなギミックを表現しました。連なる円のモチーフは”縁”もイメージしています。

お客さんともそうですし、今こうしてお手伝いできているのも吉田さんを中心とした様々な縁が重なっているからこそ。今後も色々な方にとってのそういった店であってほしいという願いも込めて。

 

 

改めまして、このたびはリニューアルオープンおめでとうございます。